【コラム】プリント基板開発の魅力
¨ぴちょんくん¨ プリント基板製作プロジェクト
~ はじめに ~
当社はダイキン工業の空調機器用制御ユニットの開発・生産をしています。その中でも特に重要な技術としてプリント基板のアートワーク設計がありますが、普段の生活でプリント基板を目にされる機会は少ないと思います。
そこで、少しでもプリント基板開発の魅力をお伝えしようと思い、ダイキンのイメージキャラクターである¨ぴちょんくん¨ をテーマにしたプリント基板を製作しました。製作に当たっては若手を中心にプロジェクトチームを発足しました。
~ プロジェクト開始 ~
若手社員を中心に、就職活動をされている皆さまに当社の魅力を伝えるにはどうしたらよいかと議論を繰り返しました。(真剣にかつ楽しくワイワイガヤガヤと)
当社の重要な技術であるアートワーク設計は、デザイン性が高いことが特長です。
そこで、プリント基板の世界にダイキンのイメージキャラクターである¨ぴちょんくん¨を描くことを思いついたのです。

~ 100ミクロンの世界 ~
¨ぴちょんくん¨の頭は非常に鮮やかな水色ですが、プリント基板で水色を再現するには、プリント基板の材料を細かに調べ、実際の基板製作会社様と協議する必要がありました。
¨ぴちょんくん¨の水色を再現できるようなプリント基板用材料が元々用意されているわけではない為、近似色である青色の材料を基軸に、どのように基板材料の選定や塗料の配合をすれば¨ぴちょんくん¨の水色に近づけるのか試行錯誤を行い、可能な限り¨ぴちょんくん¨の水色を再現したプリント基板を完成させることができました。

~ ¨ぴちょんくん¨の水色を再現 ~
プリント基板は一般的に「CAD」という専門のソフトを用いて設計を行います。
このシステムは電気回路図に沿って、抵抗やコンデンサといった部品をパターン(導線)で繋げていくことで、プリント基板を設計することができます。
CADは、パターンを直線的に描くことを得意としていますが、曲線を描くのは非常に難しいです。
その為、設計者は¨ぴちょんくん¨の可愛らしい輪郭を再現する為に、「100μm」単位で線を引き、緩やかな曲線を忠実に再現することを目指しました。
また、¨ぴちょんくん¨の周りにある部品やパターンは、実際に当社で開発・生産しているデザインを応用しております。

~ おわりに ~
プリント基板製品は空調機を動かす頭脳的な部分であり、現代社会において、無くてはならない存在です。
今回のプロジェクトで製作したプリント基板は、当社採用説明会にて実際に触れて頂くことができます。
是非、当社採用説明会へ¨ぴちょんくん¨プリント基板を見に来て下さい。